セブンイレブン、ケンタッキーフライドチキン、マクドナルド、カールスバーグ…外国資本のファーストフード、コンビニ、ビールのロゴで入り口を飾られたこの通りが、世界に名だたる歓楽街パッポンである。この通り、パッポンさんという地主が持っているもので、どうやら本格的に歓楽街と化したのは1960年代からのようである。いまも、パッポンさんの家族所有の土地であるらしい。
昼間は、このように路上駐車の車がちらほらあるくらいで、あまり人通りもなく、静かな通りである。開いている店もほとんどないし、この通りを歩いてみても、夜の喧騒など、まったく想像がつかぬほど、静かで地味な通りである。
しかし、毎日、夕方5時頃になると、人々が集まりだす。パッポン通りの両側には、言わずと知れたゴーゴーバーが軒を並べているが、夜になるとこの道路中央には、露店が犇めき合うのである。その準備が始まるのが、ちょうどこのころである。
今夜もまた、パッポン通りには、ゴーゴーバーを挟んで、怪しげな雑貨、衣料品、みやげ物を売る露店が犇めき合っているに違いない。
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