7月25日(木)
レンタカーは今日の午後5時頃に返す予定。きょうは、車を充分に使って島内観光をして、明日は、シュノーケリングができるツアーにでも参加しようという大まかな予定を立てた。
まず、無料の観光ガイドマップに出ているHinta Hinyaiに行ってみた。おじいちゃん、おばあちゃんと名付けられた岩があるという。
上の左の写真中央に突起している岩がおじいちゃん。上の右の写真がおばあちゃん。どうやらそれぞれ、男性器、女性器に似ている岩だからこの名が付いたらしいが、一応、なにやらストーリーがあるらしい。でも、それはどうでも良いかな。岩の形に、性器を重ね合わせて見ることから、それが観光地になるとは・・・。誰かがこんなこと思いついて観光地ポイントにしなければ、ただの岩場だったのだろうと思うと、人間って不思議だなぁ、と思う。
その後、滝を見に行こうというわけで、ドクターMのナビでNamuang滝に向かう。舗装道路から脇道に入り、山道を登るような状況になる。こんなところ、運転したことないけど、とりあえず、先に進んでみる。かなりのデコボコ道を進んでいくと、ちょっとした飲み物を売っている売店があり、パーキングと書いてある。かなり寂しいところ。なんだろう。ここ、ホントに観光ポイントなの? パーキングに車を置くと、子どもが寄ってきたので、駐車料金10バーツを渡す。そして、滝と書いた矢印を沿って谷のほうに向かっていくと、さっき、駐車料金を渡した子どもが、谷を駆け下りてきて、「Follow
Me」という。なるほど、こうやって観光客のガイドをしてチップをもらっているんだなと思いながら、足場の悪い山道なので、おとなしく子どもについて山道を登ったり下ったりすること30分。やっと、滝らしいところに到着。ん?でも、これ、ちょっとショボイ滝だなぁ。まさか、これだけじゃないだろうと思いながらも、あまりにも暑くて、あまりにも疲れたので、ちょっと滝で足を冷やしてみたりしながら一服。
すると、後から外人カップルも到着し、彼らはさっさと滝を見て先に進んでいった。ん?まだ先があるんだ。矢印には「Bee
House」と書かれている。滝から2分くらい進むと、そこから20mくらい離れたところの木の枝から、5、6個、蜂の巣がぶら下がっていた。木の枝から、扇状になった蜂の巣がぶら下がっているのは、初めて見たが・・・。でも、こんなに苦労して見に来ることはないだろう、って感じ。もしかして、これまで来た道を戻るのかと思っていたら、さらに先に進んでいく。先に進んで何か良いことがあるのか・・・。結局、また3分くらい進んだところ、広い道に出た。その道を2分くらい下ると、最初の売店・駐車場に到着。あれ? だったら、この太い道を上って行って、そこから回ったほうが、早く滝に着くんじゃないの?うーん。まぁ、それだと子どもはチップがもらえないかも知れないけど。
なんだか腑に落ちないまま、車に乗り、次の滝に向かおうとして、また山道を車で降りて、舗装道路に出た。そして、舗装道路を走りだして1分くらい行ったところで、また滝の看板。しかも、今度の看板はかなり大きい。念のため、その滝の看板の入り口から道を入っていくと、かなり観光地らしい雰囲気。なんだ、こっちが本当に行きたかった滝のようだ。車でどんどん奥に進むと大きな観光バスも駐車してあり、ますます観光地らしい。またまた駐車料金10バーツを支払った。ここの滝は、さっきの滝よりは、大きい感じ。でも、何よりも、山道を歩かずに滝のところまで行けて幸せな気分。滝を見て、ちょっと満足。お腹が空いたので、滝の近くの食堂で、食事をした。味も悪くなくて、かなり満足。
食事を終えて次の観光ポイントへ・・・って、次も滝? 結局、滝しか見る物ないわけ? 次の滝では、駐車場からすぐのところの滝は水が少なく、ほとんど滝になっていなかった。そこで、奥の滝に行こうと思い、矢印に向かって進む。すると、入場料2バーツと書いて、箱がおいてある。2バーツを入れる。入れて15メーターくらい進んだところに、滝まで2kmと書いた看板。ん? 2km? ちょっと目を疑っていると、近くの小屋にいたおばさんが、「ツーキロメーター、ワン・アワー」と教えてくれた。議論の余地なし。そのまま引き返して車に乗った。もう、最初の滝のトレッキングで、かなり衰弱していたので、片道2kmも歩く気力など残っていなかった。
次の観光ポイント。観光マップには、Best Mountain Viewと書かれたポイントがある。山の上にレストランがあるようだ。ドクターMによると、地図の白い道は舗装されているので大丈夫だという。しかし、これがまったくの推測に過ぎず、全然、ダメだということがすぐにわかった。舗装道路から路地のような道を入っていくと、どんどん道は寂しくなり、舗装どろではなく、道はデコボコ。道がナナメになっていたり、草木が生い茂ったジャングル状態。しかも、かなりの急斜面を上ったり下ったりしていて、登りではかなりの土煙を上げないと進めなくなった。正直言って、こんな道、運転したことがない。車で登れるとは思わなかったが、車は偉大なもの。途中何度も、無理なんじゃないかと思ったが、なんとか、デコボコ道を30分ほど進むと、山の上に出た。そこには駐車場もあったので、車で来る人もいるんだという安心感も出てきた。
山の上のレストランに入った。美しい景色を見ながら、ちょっと休憩。僕は運転するし、特に、こんな道を運転しているわけなので、コーラを飲んだが、ドクターMはビールを飲みながら美しい景色を満喫していた。しばらくすると、白人男性とタイ女性数人のグループが入ってきた。この人たちは、僕たちとは違う道からやってきた。もしかしたら、向こうの道のほうが安全な道かも知れない。そんなことを考えながら休憩終了。山を下りることにした。
さきほどの外人グループがやってきた方向の道を進んで行くとすぐに、別のレストランがあり、その脇の下り勾配はかなりきついように見えた。そこを通り過ぎようとしたとき、その別のレストランに「この先、キケン」との注意書きが。詳しいことは、ここで聞いて行けという。なんか、そんなこと言われちゃうとヤバイかな。そう思って、ちょっと坂をバックしてレストランに入って情報を得ようとしたが・・・。もうバックできない。斜面がきつくて、タイヤは空回り。土埃が舞い上がるが、一向に車は戻らない。サイドブレーキが利かない車なので、本当にどうしようもないが、何度かハンドルを切って、ジグザクに坂を戻ることに成功。やっとのことで、そのレストランの駐車場に入る。ここは平地になっていて、ちょっと広く、すごく幸せを感じた。
ドクターMがこのレストランに入ってきいてきたところによると、これから行こうとしている道は、かなりデコボコだという。反対側の道の方が良いという。うーん・・・そうなのかなぁ。そう言われてしまうと、そっちに行くしかないかな。しかし、それにしても、この山から無事に文明社会に戻れるのだろうか。ドクターMが4WDにしてみようかと言い出した。そう言えば、いじるなと言われて何も触っていなかったが、山道では4WDの方が良いに違いない。ちょっと、そのレストランの駐車場で、試しに4WDのローとハイをテストしてみる。4WDのローにすると、かなり地面をしっかりつかんでいる感覚が伝わってくる。これはイケルかも。というわけで、4WD走行をしていくことにした。
地図によると、山の反対側を降りていくと、途中に分岐があり、その分岐している方が、僕たちの目的地に近い方向。ちょっと山を下りるとさっそく分岐があったので、そちらに行ってみることに・・・。しかし、これが大間違い。さっきのレストランのオーナーが言っていたのは、僕たちが登って来た道を、そのまま戻るのが、一番、道としては良いということらしい。とにかく、ここで新しい道を選択したことで、さらに道は悪くなり、途中、何度か車が横転しそうなくらい傾いた。しかし、なんとか横転を避けながら、ここは道なのかどうかと疑いながら、運転し続けること1時間くらいだろうか。やっと平地に近づいてきて、山道でなくなった。何か仕事をしているらしき人影も見えるようになり、もう車は横転しそうもないことに、心底、ほっとした。しかし、まだ、地元の人の村にいるような状況で、どうやったら帰れるか分からない。T字路に遭遇。右に行くか、左に行くか。僕は直感的に左を主張。ドクターMは右だろうという。でも、僕にはどうも右は、また、山に入っていく道のように思えてならなかった。もう山道にはうんざりしていたので、車を路肩に停めて、近くにいるタイ人のおばさんのところに地図を持って聞きに行った。地図は役には立たなかった。何をどう聞いたのかもよく覚えてないのだが、左に行くとMae
Namの街に出るということだけは分かった。ありがとう、おばさん。それだけ分かれば十分だよ。車をMae Nam方向に走らせると、100mほどで、大きな舗装道路に出ることができた。良かった。生還した。
今日は、滝に向かってのトレッキングや、4WDを駆使したオフロード体験に、すっかり疲れてしまった。しかし、ドクターMは山道でもジェットコースターみたいだと言いながらも、あまり心配はしていなかったようで、楽しんでいたらしい。ふだんは臆病で慎重な人なんだけど、なんで平気だったんだろう。不思議な人だ。
きょうはいろいろなことがあって、もう既に4時。レンタカーは5時に戻す予定なので、ホテルに一旦戻ることに。たまたま通りかかった旅行代理店D&Dの店先で、レンタカーのことやシュノーケリングツアーのことを聞こうとしたら、「その車、私の妹の車よ」と言われて驚いた。ホテルでは1200バーツだったが、直接貸すなら800バーツで良いという。しかも、明日の夜遅い時間まででもOKだというので、その取引に応じることにした。が、とにかく、今は、この車、ホテルの旅行カウンターから借りている形なので、一度、ホテルに返さないといけない。そこで、レンタカーを返したら、その妹がすぐにホテルに車を取りにくるので、僕たちはその妹に街まで乗せてくれと頼んで、その旅行代理店に連れて行ってもらうとうい手はずにした。作戦は成功し、結局、明日の夜7時まで700バーツで借りて、その旅行代理店に返却。そこから空港まではタクシーで300バーツということでお願いした。
シュノーケリングツアーについては、どこの旅行代理店で聞いてもほとんど同じような状況。でも、ここでKoh
Pa-NganまでのボートがBig Buddhaから出ていること、片道100バーツであることなどの情報をゲット。そんなに長くシュノーケリングをしなくても良いので、明日は、朝10時30分発のボートでパンガン島に行ってみることにした。一応、念のため、Big
Buddha近くの船着き場を確認に行ってみた。時刻表も再度確認。明日はパンガン島に行くことに決定した。
時刻は既に7時を回り、ドクターMは空腹であることを思い出し、きょうの夕食は、The
Poppiesというところに行きたいと言いだした。これは英語のレストランガイドに出ているところで、Chawengのビーチにある雰囲気の良いレストラン。ミーハーなドクターMらしい選択だ。実は、ここはホテル内のレストランのようで、入り口を入ってから客室のような建物を縫うようにしてビーチの方に歩いていくとレストランになっていた。Kantoke
Dinnerと呼ばれるタイの会席料理というか、お盆に4種類のおかずがのってくるっていう感じのディナーを注文。結局、二人で飲み物代も入れて1200バーツくらい。(大衆食堂で食べれば、二人で300バーツくらいかな)
タイとしては、かなり高いが、雰囲気はまぁまぁ良い。でも、一番良い席であるビーチサイドのテーブルは予約でいっぱいだと言われて座れなかった。(僕たちが食事を終えようとした頃には空いてきて、その頃に入ってきた客は、ビーチサイドのテーブルに座れたようだ。)帰りに、Lamai
Beachに行きたいと言いだしたドクターM。Lamaiでは、自宅のインテリアになるようなものを物色していたが、気に入った木製品の値段交渉で、店主が始めの値段550バーツから450バーツにしか値引きしないために交渉決裂。(ドクターMは300バーツを主張して譲らない。)「きっとバンコクにも売っているでしょ?」とか言うので、「売っているかも知れないし、見つからないかも知れない。欲しいものは見たときに買わないと買えないかも知れない」と言っておいた。
値段を値切りながら買い物するとき、買う人はある程度の見る目が必要になると思う。その商品に対していくらなら払っても良いかということが分からないと、ちゃんとした交渉ができない。日本で買おうとすれば、450バーツでは済まないだろうし・・・400バーツには値切れたかもしれないなぁ〜。
さんざん、Lamai beachを歩き回って、同じものを探したが見つからなかった。もう一度、さっきの店に戻って交渉したが、平行線。迷った挙げ句、ドクターMは他の店で探すことにしたようだった。帰りにビールを買ってホテルに戻った。今日もまた、激しい1日だった。
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